VOL.23 | DENIM

2026.07.10



ATON
が初めて手がけるデニム

この秋、ATONにとって初となるデニムがコレクションに加わります。
デニムの起源は、フランス・ニーム地方で織られたコットンの綾織物。「デニム(de Nîmes)」という名称も、この土地に由来するといわれています。

フランスからアメリカへと伝わったデニムをATONならではの視点で再解釈し、デニム本来のごわりとした存在感と、なめらかな穿き心地を両立させました。

ATONが目指したのは、デニムそのものを主役にすることではなく、シルクシャツやキャメルコートなど、コレクションで提案している上質な素材にラフな質感を添え、抜け感のあるスタイリングを叶える一本をつくることでした。



岡山で、長年デニムづくりに携わる職人たちと再会し、試作を重ねること数年。ようやくこのコレクションにふさわしい質感へと辿り着きました。


 


左綾(左上がりのツイル組織)だからこそ生まれる、しなやかな質感
 

デニムには、大きく分けて右綾と左綾があります。 
市場に流通するデニムの多くは右綾。Levisに代表されるように、しっかりとした張りと無骨な表情が特徴です。

一方、ATONが採用したのはオリジナル素材の左綾。糸の燃り方向と綾の向きが揃うことで綾目が寝て、なめらかで落ち感と艶感のある風合いが生まれます。

※左がATONのデニム


原綿にはメキシコピマとアメリカ綿をブレンドした糸を使用。14オンスという本格的な厚みを備えながら、もっちりとした柔らかさを併せ持つのは、この左綾ならではの魅力です。



手仕事を積み重ねて生まれる、奥行きのある経年変化


今回のデニムでもう一つ大切にしたのが、加工による表情づくりです。





長年穿き込まれたデニムには、擦れや色落ち、シワなど、時間の積み重ねによってしか生まれない豊かな表情があります。その複雑な表情を再現するため、レーザーによる均一な加工ではなく、職人による手作業のシェービングを選びました。

擦る、削る、脱色する、洗う。 異なる工程を何度も(通常の3倍)重ねながら、時間だけが生み出せるような表情をひとつひとつ丁寧につくり上げています。

全体のフェード感を表現するためには、表面だけを淡く脱色するパウダーブリーチを施し、最後には、真っ白な横糸を淡いベージュへ染めることで、奥行きのある色合いに仕上げました。

加工の痕跡を目立たせるためではなく、あくまでも自然な経年変化の延長として見えること 。そのさりげなさこそ、このデニムが目指した表情です。


秋冬のコレクションに調和する、ウィメンズ2

今回は、ウィメンズのパンツ2型のみの展開です。
秋冬コレクション全体の調和を考え、現在のATONにふさわしい素材感を追求した結果、このシーズンはウィメンズのみのラインナップとなりました。

これから時間をかけて素材の開発を続けながら、ATONらしいデニムの可能性をさらに広げていきます。




DENIM | STRAIGHT PANTS
COLOR | BLUE / WHITE
SIZE | 24 / 25 /  26 / 27 / 28
PRICE | ¥47,300 (in tax)

ATON AOYAMA / ATON ISETAN SHINJUKU WOMEN'S は、7/11(SAT.)~販売開始となります。

デニム特有の直線的なパターンを踏襲しつつ、女性が履いた際に出る前腿側の圧迫感や横シワが出ないように、裾に向かってストレートなシルエットを実現した秀逸なパターンです。




DENIM | WIDE PANTS
COLOR | BLUE / WHITE
SIZE | 24 / 25 /  26 / 27 / 28
PRICE | ¥47,300 (in tax)

ATON AOYAMA / ATON ISETAN SHINJUKU WOMEN'S は、7/11(SAT.)~販売開始となります。

脇でカーブさせて作るワイドシルエットではなく、タックパンツのようなドレープがフロントに出るようパターン設計されたタイムレスなワイドデニム。ATON 定番型のウールトロピカルのワイドパンツをデニムパターンに起こしたような股上の深さが特徴です。